私は電話を待っていた (ツイッター小説) 25~27
その25
私は電話を待っていた。
紙コップの底に通した糸が優くんの窓の中まで繋がっている。
そう、糸電話だ。
優くんとはお隣同士。
どっちも部屋は二階で窓が向かい合っている。
耳を当てていたけど何にも聞こえなかった。
その時携帯が鳴った。
「糸をもっとピンと張らなきゃ聞こえないんだよ!」
優くんが言った。
その26
私は電話を待っていた。
雨上がりの公園で、新しい携帯を気にしながらブランコを揺らしてた。
優くんから電話が来ないかと思って携帯を開いて見た。
待ち受けは優くんにしようかな‥
その時「わ!」という声がして背中をドンと押された。
ケータイは足元の水たまりの中。
優くんが泣きそうな顔で立っていた。
その27
私は電話を待っていた。
優くんが拾ってくれるのを。
「ごめん。ぬれたら壊れたかな?」言いながら優くんは服の袖で拭いて渡してくれた。
「どうかなー?たぶんダメだよね」と私。
優くんは本当に泣きそうだ。
その顔を私は携帯で写した。
「これ、待ちうけにするね」と私は言う。
「ごめんね。これ防水なの」
「その26」と「その27」は初めから、同じ主人公の連作だったんです。
3本づつアップする事にしてしまったので、もう1本を違う主人公の作品を持ってくると言うのは違うような気がして、「その25」の主人公の名前を同じにして、並べてみました。
糸電話の作品の男の子の名前は初めは「しん君」でした。
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私は電話を待っていた。
紙コップの底に通した糸が優くんの窓の中まで繋がっている。
そう、糸電話だ。
優くんとはお隣同士。
どっちも部屋は二階で窓が向かい合っている。
耳を当てていたけど何にも聞こえなかった。
その時携帯が鳴った。
「糸をもっとピンと張らなきゃ聞こえないんだよ!」
優くんが言った。
その26
私は電話を待っていた。
雨上がりの公園で、新しい携帯を気にしながらブランコを揺らしてた。
優くんから電話が来ないかと思って携帯を開いて見た。
待ち受けは優くんにしようかな‥
その時「わ!」という声がして背中をドンと押された。
ケータイは足元の水たまりの中。
優くんが泣きそうな顔で立っていた。
その27
私は電話を待っていた。
優くんが拾ってくれるのを。
「ごめん。ぬれたら壊れたかな?」言いながら優くんは服の袖で拭いて渡してくれた。
「どうかなー?たぶんダメだよね」と私。
優くんは本当に泣きそうだ。
その顔を私は携帯で写した。
「これ、待ちうけにするね」と私は言う。
「ごめんね。これ防水なの」
「その26」と「その27」は初めから、同じ主人公の連作だったんです。
3本づつアップする事にしてしまったので、もう1本を違う主人公の作品を持ってくると言うのは違うような気がして、「その25」の主人公の名前を同じにして、並べてみました。
糸電話の作品の男の子の名前は初めは「しん君」でした。
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by marinegumi | 2011-04-14 20:54 | ツィッター小説 | Comments(2)
Commented
by
ヴァッキーノ
at 2011-04-16 14:23
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ツイッター小説って1文字1文字が勝負って感じなんですけど、連作っぽくすると相乗効果で面白いですね。
起承転結の転と結のおいしいとこ。
ついのべは、新しいジャンルです。
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0
Commented
by
marinegumi at 2011-04-16 23:14