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みなしご (18枚)

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ぼくはいったい誰なんだろう?
少年はその疑問を、物心がついた時からずっと持ち続けていたように思った。

その日もまたいつものように朝を迎えた。
少年はシーツを足元に折りたたみ、きしむベッドから木の床に裸足で降り、小さな部屋を横切り、カーテンを引き開け、観音開きの木製の窓をいっぱいに開け放った。
朝の光がたっぷりと降り注いだ。

ぼくは一体誰なんだろう?
ぼくはどこで生まれたんだろう?
ぼくはどうしてこんな所にいるんだろう?
ぼくはこれからどうなるんだろう?
ぼくは…
  ぼくは…
    ぼくは…

そんな疑問を少年は問いかけた。
誰にともなく、どこへともなく、あるいは、自分に向けて。
開け放った窓からは果てしなく続く街の家並を見る事が出来た。
少年の住む部屋は多層階の木造建築の、かなり上階に位置した一部屋で、ぐるりと丸く円形の部屋になっていた。
この建物自体の外壁もまた円を描いていた。
街には他にも高い建物が林立していた。
赤いとんがり屋根のレンガ造りの塔のような高い建物が多く、たぶん少年の部屋があるこの建物もそんなものの一つだと思われた。

少年には幼い頃の記憶がなかった。
生れた故郷の記憶も、母の記憶さえも全く欠如していた。
そして少年は自分が住んでいるこの建物がある街、目の前に広がるあの広い街にさえ行った事がなかったのだ。
ふと、遠い記憶の中で、あの街の中にいる自分のイメージが浮かぶ事もあった。
でもそれは頼りなげで、過去の想像の残渣に過ぎないかもしれなかった。
全ては霧の向こうに時々見え隠れするだけのあやふやなものだったのだ。

少年はまた自分以外の人間に出会った事もなかった。
これまでに少年と供に住んでいた人もいなかったし、少年をを訪ねてこの部屋にやって来た人もまたいなかった。
少年は完全に一人ぼっちだったのだ。
恐らく生まれてからずっと。

少年は街を見下ろした。
その街にはたぶんたくさんの人々が住んでいるはずだと思った。
そしてそこには少年の故郷があり、少年の母も住んでいるに違いないと思っていた。
日に日にそれは確信となり、いつかはあの街へと出て行きたいと言う思いが強くなって行くのだった。

少年は窓から離れ、その自分の部屋の隅へと歩いた。
そこにある、部屋に造り付けの戸棚を開くと、1枚の皿の上に食べ物があった。
それには必ず毎日、違う種類の食べ物がのっていた。
棚からそれを取り出すと、小さなテーブルの上に置き、ゆっくりと食べた。
食べ終わると元の戸棚の中に皿を納めておく。
すると次の日には別の食べ物がのせられているのだった。
思いだせる限り以前からそれは続いていたので、その事についてはひと時も疑問に思った事はなかったが、しかしそれも不思議な事ではあった。
でも、今はもっと大きな疑問に少年は心を奪われていたのだ。この建物を出る方法。そして出て行けたとして、そこには何が待っているのだろうか?と。

少年は部屋の隅にある天井へと続く梯子を見上げた。梯子の上は、はね上げ式の扉になっていて、それを持ち上げると、もうひとつの部屋があった。
少年はその自分の部屋の上にある部屋へと行った時の事を思い出していた。
それはもう何年も前になる。
そこは少年の住む部屋とほぼ同じぐらいの大きさの部屋だった。しかし少年の部屋と比べると、空気はじっとりと湿っていて、生暖かく、部屋の壁紙やじゅうたんなども、押すと水分がにじみだすほどだった。当然そこにある木製の家具などはほとんどが腐りかけていたのだった。

その部屋のさらに上にもう一つ小さな部屋があった。
その部屋に入るには、一見壁の一部としか見えないふやけた開きにくくなっている隠し扉を、思い切り蹴飛ばして開かなければならなかった。
開くと細い階段が上へと続き、その先にあった小さなドアを開けると、そこはひどく狭い屋根裏部屋だった。
狭くもあるし、天井が手が届きそうに低く、何よりも暑かった。
少年がその部屋に足を踏み入れた途端、物すごい熱気が彼を襲った。窓の外の日差しが尋常ではなく強かったのだ。
少年はそこへ入るのはあきらめた。

少年は自分の住んでいるこの建物のすべては把握していなかった。
上の階の二部屋は見た。そして足元にある部屋も、一部屋づつ何年もかけて発見して行ったのだ。
階下へと降りる扉は上の部屋と同じようにはね上げ式の扉になっていた。うすい敷物をめくり床の一部にある取っ手を持って持ち上げると扉が開き、梯子が下の部屋へ伸びていた。
少年は慎重に降りて行った。
彼が最初に見た、自分の部屋以外の部屋は頭上の部屋ではなく、ここだったのだ。
そこは、がらんとしていて何もなく、灰色一色の部屋だった。壁も灰色の土壁で、あちこちに穴が開き、崩れかけている所もある。そしてひどく小さかった。屋根裏部屋のあの暑い部屋よりもさらにずっと狭かった。見るべきものもほとんどなかった。
更にこの部屋の下にも更に部屋が続いているのを少年は発見した。それは1年ほど前の事だった。
少年は窓から眺めた感じで、この建物は20階前後の建物ではないかと思っていた。と言う事は、さらに下にも部屋が少なくとも15個はあるに違いないとその時は想像した。

灰色の小さな部屋から下の部屋への入り口は意外なところにあった。部屋の窓は高い位置に左右にあり、片方は外の光が差し込んではいるものの、もう片方は暗闇だった。少年は自分の部屋から椅子を持って降りて来て、その窓を開いて身を乗り出した。するとそこに、ごく狭い階段が下へと降りていたのだ。
窓を抜け、階段へと降りた。その階段を降り切ってしまうとそこには赤茶けたドアが少年を待っていたように半開きになっていた。
ドアを押し開けると、ドアと同じ色をした部屋があった。
その部屋は少年の部屋より少し狭く、壁紙もじゅうたんも、赤系統で統一された部屋だった。窓枠もカーテンも色んな家具さえも。
しかしそこもまた人の住んでいる気配はなかった。
一見華やかに見える赤色はかなり色あせているし、埃も積りほうだいになっている。そして少年の部屋より少し寒かった。
そして、この部屋もまた円形の部屋だったので、他のすべての部屋も恐らく同じ事だろう。

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赤い部屋のもう一つ下の階の部屋まで下りる事が出来たのは数日前の事だった。今までに少年がやって来た事のある部屋はそこまでだった。
その部屋に降りる方法は、赤い部屋を何日もかけて何度も何度も探し方を変え、探し続けてやっと発見したのだ。
結局部屋に置かれている重い木製のカップボードの後ろに扉が隠されていたのだが、少年の力ではなかなかそれは動かなかった。
少年の上の部屋の壊れた家具の棒状の部分を取り外し、それを自然に覚えた、「てこの原理」を利用して何とか動かした。自分が入れるまでに動かした時には汗だくになっていた。
カップボードの後ろになっていたその扉を開くと、かなり長い螺旋階段が暗闇の中に続いているのが目に入った。それを降りながら120段を数えたところで、足元が全く見えなくなった。見上げると開け放してある扉からの明かりが針で開けた穴ほどの光が見えているだけだった。
少年はしばらく立ち止まったものの、更に降りて行く決心をした。
350段までは数えたがその後は数えるのをやめた。
全くの暗闇を手探り、足探りで降りて行くうちに唐突にそれ以上下への段がない少し広いスペースに立っていた。壁側を手で探ると、ドアのノブらしいものが触った。

少年が扉を押し開けて見たその部屋の広さは、少年の想像を超えていた。
部屋の向こう側の壁には何十という窓があり、それがひどく小さく見えたのだが、目を凝らすとかなり大きなものだとわかった。それは遠く離れたところにあったのだ。部屋に足を踏み入れると足がふわりと沈みこんだ。床に敷き詰められたじゅうたんは毛足が長く、少年のくるぶしまで隠れてしまうほどだった。そして天井はと見ると、これもあまりに高すぎるのか、ただぼんやりと色んな明かりがともっているのがわかるだけだった。そしてその部屋もまた誰も住んでいる気配はなかった。
なぜかその部屋は濃い気体に満たされているようだった。その濃密な空気はどこからともなく流れ込んでくる風のためか、絶え間なくゆっくりと渦を巻いていた。窓は外からの光でその場所がわかったが窓以外の壁になっている部分がどういう装飾なのか、どんな家具が置かれているのかさえぼんやりとして定かではなかった。
そしてその部屋はひどく寒かったのだ。
少年はその広さに圧倒され、また寒さにも耐えきれず、その日はそこまでで自分の部屋に戻った。

そして今日。燭台とろうそくを用意して、服を十分に着込んで再びあの広い部屋に降りてみる決心をしていた。
ただただ自分の部屋を出る事もなく過ごした、幼かった頃の少年とは違い、大きく成長していたのだ。
すぐ下の、ごく小さな灰色の荒れ果てた部屋を過ぎ、赤を基調に配色された部屋を過ぎ、長い長い螺旋階段をろうそくの明かりを頼りに降りて行った。
改めてその螺旋階段の長さを思い知らされた。明かりを持っていてさえも不安になって来る。あの日、真っ暗闇の中を降りて行った自分が信じられなかった。恐らく時間の感覚を失っていたのかもしれない。
この螺旋階段分の高さが、あのとてつもなく広い部屋の高さだとすると、案外部屋の数はもっと少ないかもしれなかった。自分が住んでいる部屋の大きさを基準に考える事はもう出来なかったのだ。

大きな木製のドアを開けると、あの日の広い部屋が再び目の前にあった。濃い霧がかかったような部屋の中。足を踏み出すと足がじゅうたんに沈み、落下するのではないかと一瞬ドキッとする。
この部屋から、更に下の部屋へ通じている場所を探すのは不可能ではないだろうかと、少年は不安になった。あまりにも広すぎるのだ。
まるで夢を見ていているようでもあった。霧とも煙ともつかない気体が渦巻く、茫漠とした部屋をどんどん歩いて行った。とりあえず、光が差し込んでいる向こう側の窓まで行ってみようとしたのだ。
窓は想像していた以上に大きかった。少年の背丈の5倍はあるようだった。
ひどく重いその窓を開いてみた。
すると30メートルほど下の方にこの建物の外壁を取り囲むように作られたバルコニーというか、ベランダと言うか、デッキと言えばいいのか、何かそういう物があるのを見る事が出来た。目を凝らすと、それは恐らくこの建物をぐるりと取り巻いているように見えた。
少年は窓に掛けられているカーテンを見て、しばらく考えていたと思うと、それを思い切り引っ張った。
するとカーテンははじの方だけが5~6個コマが外れて垂れさがった。
更に少年はカーテンにぶら下がるようにして、それをカーテンレールからはぎ取ってしまったのだ。
次々に少年はカーテンを外し、布同士を結び付け、長い長いロープを作った。
そして窓を開け、ふたたび遥か下に見えるバルコニーを見下ろした。
少年は建物の外壁をそのロープを使って降りる事を思いついたのだった。

降り始めた最初は手の力だけで体重を支えていたので、すぐに指が痛くなってきた。そしてカーテンのロープを腕に巻きつける事を思いつき、なんとか降り続ける事が出来た。しかし腕も次第にしびれ出し、何度かもう落ちるかもしれないと思いながら、今度はロープを自分の腰に巻きつけながら降りる方法を思いついた。
それで何とか体は楽になった。手のひらを見る余裕が出来たが、それは血だらけになっていた。

建物の外壁にせり出したバルコニーは、やはり建物をぐるりと全周取り巻いていた。いちばん外側には手すりが設けてあった。そこから身を乗り出して下を見ると今までと違い、他の建物が大きく迫って見えた。
少年はそのバルコニーがある上の部屋と負けないぐらい大きな部屋の窓に近づくとカーテンのロープの余った部分を手に何重にも巻きつけ、窓ガラスを思い切りたたき割った。
そこから中に入り込む。
その部屋は意外なほどこの上の部屋と似ていた。それよりは少し小さいようだったけれど、濃密な空気が渦巻いていて、敷物もふわふわで壁の素材も柔らかく手で押すと5センチほどへこみ、すぐに元に戻った。そして上の部屋よりもさらに気温は低かった。
上の部屋への通路はすぐに見つける事が出来た。
その部屋にはドアが60以上あり、それぞれ別のごく小さな部屋へ続いていた。
その中で一つだけ特に大きなドアがあったが、それを開けて見ると、ここにもとてつもなく長い螺旋階段が上に伸びていたのだ。下へ下へと降りて行く時には、その通路は巧妙に隠されていたが、上に行くためのそれはごく普通のドアになっていたのだった。
この部屋の下にもいくつか部屋は隠されているはずだった。しかし、その下の部屋へ行くのに今と同じようにロープを使う事は出来そうもなかった。この階にある張り出したバルコニーの幅が10メートルぐらいはあり、とてもその下へ回り込んで下の階まで降りることは無理に思われたのだ。
今度はどうしてもこの部屋のどこかにある、隠された通路を見つけ出す必要があるようだった。
少年は上の階へ行く螺旋階段を昇りはじめた。自分の部屋へと続く長い長い階段を。

少年は想像した。さらに次の部屋、また次の部屋へと通路を探し当て、いつかは一番下の部屋へとたどり着く日の事を。
そこへ降りる事が出来れば、この奇妙な建物の外に出られるはずだ。そうすると他の建物に住んでいる人と出会う事が出来るに違いないと思っていた。
街は広かった。すぐそばの建物に誰も住んでいなかったとしても、建物は無数に並んでいた。いつかはきっと自分と同じような仲間を見つける事が出来る。そう信じていた。
そう。そしてまた、いつかはきっと自分の生まれた故郷にたどり着けると思った。そして自分を産んでくれた母のもとへもたどり着けるはずだった。

少年が自分の部屋に帰って来た時には、彼は疲れ切っていた。これまでにない大冒険だったのだから無理もなかった。
ベッドに横になると彼はすぐに眠りに落ちた。
そして夢を見た。

漆黒の宇宙にぽっかりと浮かぶ一つの青い星。
無数の星々に囲まれ、ゆったりと自転を続ける孤独な惑星を少年は見ていた。

ボクノヘヤダ

少年はその星を見て、そう呟いていた。

アノホシハボクノコノヘヤナンダ

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おわり




この作品はかなり昔の作品の改稿版です。
改稿された旧作もこのブログにはいくつかアップしていますが、もうめぼしい作品はないと思っていたんですよね。
あー、これがあったかと最近思いだしました。
と言うのも、この作品のストーリー、部屋が積み重なった建物を一部屋一部屋降りてゆくと言うお話…
そう、アニメの「つみきのいえ」がそう言うお話でしたでしょう?
あの作品を見て思い出したのです。
とは言ってもこの僕の作品の方がずっと早く書かれているんですけどね。
「つみきのいえ」の脚本家さんが幼い頃?監督さんがまだ生まれてない頃?
まあ、下の部屋下の部屋へと降りて行くと言うところが連想させるだけで、全然違うお話ですからどうでもいいと言えば、どうでもいいんですけどね。

えーと、それからこの「みなしご」を最後まで読んでもピンとこなかった人のために画像を一枚貼り付けておきますね。

みなしご (18枚)_a0152009_2195636.jpg

「つみきのいえ」はすばらしい作品です。どうぞ一度ご覧になってください。
アニメを見て泣いたのは初めてでした。
「フランダースの犬」の最終回を見ても泣かなかった僕が泣いてしまったんですよー
YouTubeで見る→「つみきのいえ」


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by marinegumi | 2012-04-09 20:33 | 短編小説(新作) | Comments(8)

Commented by ヴァッキーノ at 2012-04-10 05:41 x
おお!
これは、どっか途中でバッサリ終わったら
まさにカフカですね。
救済を求める魂の冒険といった感じがいいです。
この海野さんの作品と、似たものを
今回は書いてしまいました。
海野さんのを読む前に書いたんですけど(笑)
冒頭部分が似てまして、
なにか共通する観念がボクらにはあるのかもしれませんね。
Commented by haru at 2012-04-10 16:42 x
そこはかとなく感じる哀愁。
少年の抱く希望とそれを打ち消すような怖さ儚さが
まるでBGMのように流れているような気がしました。
さすがに読み応えのある作品でした。

「つみきのいえ」は、心打つ素晴らしい作品ですね。
海野さん同様うるうるしてしまいました。
Commented by marinegumi at 2012-04-11 01:37
ヴァッキーノさんおはようございます。
おおー、カフカ。
あまりにも有名なあの不条理小説。
持っていながら、まだ読んでいないというこの不条理。(笑)
>救済を求める魂の冒険
なんか、かっこいいですね。
そう言うテーマの本当にかっこいい作品を書いてみたいものです。

似たものを?
読みに行きます。
Commented by marinegumi at 2012-04-11 01:43
haruさんこんにちは。
一人ぼっちの少年というだけでちょっと哀愁が漂いますかねー

お聞きしたいのは最後の画像を見る前に、この少年のいる建物が「太陽系」だと、ピンと来たかどうかなんですけどねー。

「つみきのいえ」
ハイビジョンで録画した物を持っているのに、それを見ずにYouTubeで見て、感動してしまいました。
ハイビジョンで何で見なかったんだー!
Commented by haru123fu at 2012-04-11 17:33
あ、最後の画像を見て、そう言うことなのかと思いました。
頭の中では、映画のキューブをなんとなく連想していました。
Commented by marinegumi at 2012-04-11 20:37
haruさん、やっぱりそうでしたか。
>アノホシハボクノヘヤダ
と言うところで、「そうだったのか~」となってほしいと願いを込めて書いたんですけどね。
まあ、この作品はそこまで理解してもらわなくても不条理っぽい作品と言う事でも十分読めると自負しています。

キューブですか?
えーと、1997年製作ですね。
このお話の原型はそれよりずっと昔に書かれています(笑)
Commented by りんさん at 2012-04-12 16:48 x
赤い部屋とか、バルコニーとか、惑星を想像させるワードがちりばめられて、最後に地球の写真。
いいですね。
孤独なみなしごは、やっと自分の星を見つけたんですね。
これは、少年の夢なのか、不思議な感覚の物語ですね。

つみきのいえは、本を持っています。
あたたかくていいですよね。
Commented by marinegumi at 2012-04-13 01:58
りんさんこんにちは。
この「みなしご」の原型をアップしました。
老婆心からか、この作品の解説をしてしまいましたよー
蛇足かもしれないですね。
でもまあ、この作品の不思議な感覚はそれでも損なわれない事を祈ります。

実は「つみきのいえ」の絵はあまり好きなタイプの絵ではないんですよね。
主人公の老人があまりも腰の曲がり過ぎているような…
それでも感動してしまうんですからいい作品には違いありません。