わたしのおかあさん (2枚)

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わたしのおかあさんはわたしが小さなときから、つぎつぎにかわった。
さいしょのおかあさんはとてもやさしかったけれど、体がよわかったのをおぼえている。
わたしをだっこしていてもすぐにつかれてしまい、わたしはひとりでベッドにねていることが多かった。

次のおかあさんはからだが大きくて、おなじように声も大きかった。
ちょっとしたことでも大声を出すのでわたしはおどろいて、泣いてしまうことがよくあった。

三人めのおかあさんはものしずかな人だった。
いつもひとり本をよんでいるのがすきだったし、わたしにもいつもよみきかせてくれた。
それでたくさんのことばをおぼえることができたんだ。

四人めのおかあさんはおとうさんより二十才以上わかい人だった。
わたしをほんとうにかわいがってくれ、まるできょうだいのようにまいにちをすごした。

そして五にんめのおかあさんのかおをまだわたしは見ていない。
「みじゅくじ」だったので、すぐに「ほいくき」というものに入れられたのだ。
そう、わたしはいつも体がよわく、小さなうちに死んでしまう。
いちばんながいきしたのが四才までだ。
こんど生まれかわったらもっともっとながいきして、おかあさんを悲しませないようにしたいといつも思うのだけれど。

かみさまおねがいします。




おわり




保存してある過去のツイッター小説を読み直していると掌編小説になりそうなものがまだまだたくさんありますね。
しかし今やものすごい数です。
ちょっと忘れるとたまってしまい保存するのに時間がかかってしまいます。
こまめにしなくては。


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Commented by haru123fu at 2013-02-26 15:59
えぇ~っ!完全に落とされました。お母さんが次々と変わった
のではなく。赤ちゃんが生まれ変わっていたとは。びっくり!
最後まで気を抜かないで読まなくては。。。笑
海野さんが次々と作品をUPしてくれるとすごくウレシイ!
こえ部でまた朗読があるのかな?楽しみです。
by marinegumi | 2013-02-26 14:28 | 掌編小説(新作) | Comments(1)