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海野久実が掌編小説やら短編小説を書いています。タイトルの後に原稿用紙換算の(枚数)があるのが小説です。


by marinegumi
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招待状(2枚)

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オオカミさんからブタさんに招待状が来ました。
過去にいろいろあったけれど仲直りしようと書いてあります。
ブタさんが行ってみるとテーブルにフルコースの準備が出来ていました。
前菜からスープ、赤ワインと次々に料理が出てメインディッシュです。
それがなんと、おいしそうなポークソテー。
ブタさんはそれを見るなり固まってしまいます。
「おや?どうしたんですか?この材料はちゃんとデパ地下で買ってきたものですよ」と、オオカミさんはおいしそうに食べながら言います。
ブタさんは青くなり、何も言わず、そのまま席を立って帰って来ました。
そして考えました。
仕返しに、オオカミの料理?
そんなものあるわけがない。
デパ地下に行って聞いてみたけれど、オオカミの肉は売っていません。
考えに考え、考え続けて三日後、ブタさんはオオカミさんに招待状を送りました。
オオカミさんがやって来ます。
「さあ、この間のお礼に、たんと召し上がってくださいね」
前菜、スープ、白ワイン、そしてメインディッシュ。
オオカミウオのムニエルです。
オオカミさんは「魚もなかなかいけるね」とうまそうに平らげました。

オオカミさんが帰った後も、ブタさんは小刻みに震えていましたとさ。



おわり



この作品はTome館長さんの作品「招待状」のコメント欄に書いたものに手を入れて出来上がった作品です。
Tome館長さんの作品とは似ても似つかないものになっていますね。
でもまあ、何らかのインスピレーションをいただいたようです。

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Commented by haru123fu at 2013-04-15 18:48
可愛そうな豚さんですね。オオカミに仕返しできなかったのですね。
あれっ!そういえばイソップ童話の「狐と鶴の御馳走」がありましたね。この場合は両者引き分けってとこかな。
Commented by marinegumi at 2013-04-16 14:07
haruさんこんばんは。
まあ、オオカミに食べられなかっただけ儲けものと思っておけばそんなに悔しくもないと思いますけどね。
大体のブタさんは食肉になっちゃいますからね(笑)
身も蓋もないこと書いちゃいました。
Commented by curatortome at 2013-04-16 17:20
連想つながりは「招待状」だけですね。
ブタさん、オオカミさんに喰われなかっただけでも喜ばねば。
Commented by りんさん at 2013-04-16 17:33 x
私もイソップのキツネとツルを思い出しました。
このオオカミさん、意外と悪気はないのかも。
「デパ地下で買ってきた」とか言っちゃうし(笑)
きっと安全なものしか口にしないのでしょう。
面白かったです^^
Commented by marinegumi at 2013-04-17 19:19
Tome館長さんこんにちは。
招待状、頂きました。
いやいやそういう意味じゃなくて。

まあ世の中の豚さんでお肉にならないのはごく少数派でしょうね。
Commented by marinegumi at 2013-04-17 19:23
りんさんこんにちは。
言われてみるとそうですね。
イソップの狐と鶴。
これはまあ、三びきの子ブタとかの後日談みたいな感じで書きました。
オオカミさん、いつでもひどい目にあうので戦意喪失してるのかもしれません。
でもなんかいじわるを仕掛けてやりたいと言う事なんでしょう。
by marinegumi | 2013-04-15 16:28 | 掌編小説(新作) | Comments(6)