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サンタの服はなぜ赤い? (2枚)

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それは遠い遠い昔のこと。
初代のサンタクロースがまだ若かった頃には、世界中に魔物たちがあふれておりました。
人の目には見えぬその魔物たちもサンタクロースには見ることが出来ました。
真っ白い暖かい防寒着に体を包み、トナカイに引かせたソリに乗って夜空を走る時、その魔物たちが姿を現すのです。
野獣の姿を借りた者、人間の死者の姿を借りた者、不定形の異形の者。
ありとあらゆる魔物たちはサンタクロースの行く手を阻むのです。
サンタクロースがプレゼントを貧しい子供たちに運ぶのが彼らには許せなかったのです。
子供たちの恐怖が何よりの彼らの好物でした。
子供たちが泣き叫ぶのが何よりも彼らにはうれしい事なのです。
プレセントで子供たちが笑顔になるのが許せないのです。
一心不乱に子供たちの街を目指すサンタクロースに魔物たちは容赦なくその牙を、爪をむき、毒を浴びせようとします。
でも、サンタクロースはそれに反撃することもなく、ただただ去年のクリスマスの子供たちの笑顔を思い浮かべ、夜空を疾走するのです。
やがて無数にいたはずの魔物たちも数が少なくなって行き、最後の一匹が去った時にはサンタクロースの体は傷だらけになっていました。
彼の白い防寒着は、その白い部分が殆どないまでにサンタクロースの血で赤く染まっていたと言う事です。

長い長い時を経て、魔物たちもその姿を消し、平和なクリスマスを人々は迎えています。
サンタクロースの末裔は、その初代サンタクロースの逸話を想い、プレゼントを配りに出発する時には真っ赤な防寒着を着るようになったと言う事です。

メリークリスマス!



おわり



やはり書いてしまいました。
24日は書いているうちに25日になってしまったので、今日は書かなくてもいいか?と思っていたのですが。

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Commented by haru123fu at 2013-12-25 12:46
凄いお話ですね。妙に納得というか説得力があります。
サンタクロースの昔話、子どもたちに語って聞かせたいですね。
そのうち、DVDを作らせて頂いても良いでしょうか?
Commented by marinegumi at 2013-12-25 18:35
はるさんこんにちは。
はるさんともぐらさんのクリスマス作品が「これから毎日更新」と聞いてから、「ようし、僕も」と思った結果がこれです。
書けば書けるもんですね。

朗読&動画のDVDですか?
ぜひぜひ。
楽しみにしています。
Commented by haru123fu at 2013-12-25 19:34
来年の8月に初孫が生まれます。それで、子どもに聴かせたい
作品を集めてDVDにしてみたいなと思ったしだいです。
TVでも簡単に見れて楽しめるような。。。
一度作ったことがあるのですが、思い出せるか心配です。(笑)
Commented by 海野久実 at 2013-12-26 21:48 x
お孫さんですか?
それはおめでとうございます。
なるほどねー
はる婆さんなんて言うとお婆さんの名前としてははまり過ぎてますね(笑)

お孫さんのための朗読DVDとは、なかなかいいですね。
朗読している顔の動画なんて言うのもいいかもしれません。
Commented by 齊藤 想 at 2013-12-28 06:22 x
この発想はありませんでした。
傷だらけのサンタクロース。
クリスマスネタはいろいろ書かれてきましたが、まだまだ発想はあるものですね!
Commented by marinegumi at 2013-12-28 23:59
齊藤さんおはようございます。
前にも書いたと思いますが、ツイッターは発想の場としてはこれ以上の物はありませんね。
ツイッターがなければ生れなかった発想かもしれません。
by marinegumi | 2013-12-25 11:38 | 掌編小説(新作) | Comments(6)