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やる気スイッチ (1枚)

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「いいか、お前ら。人間にはやる気スイッチなんてのは付いてないんだ」
教師は黒板に書いてある『きょうから新学期!!』と言う文字をダン!と叩いてそう言った。
「『そのうちやる気スイッチを入れて勉強を頑張ります』だと?そんな甘い事でどうする!」
彼は生徒一人ひとりから集めた新学期の目標が書いてある作文の束をひらひらさせた。
そしてするどい目で生徒たちをぐるりと見渡した。
「誰がそれを書いたかは言わないが、40人中13人もが同じようなことを書いとる」
教師は頭をぼりぼりと掻いた。
「先生は情けないぞ。いいか?やる気スイッチなんかはない!常に全開で行け!そうでないと……」
教師の言葉が途切れ、彼は教卓に両腕を付いたまま首だけを下に向けて固まってしまった。
「あれ?ロボット先生、止まっちゃったよ」と、一人の女生徒が言う。
教師の後ろにはいつの間にか、意地の悪そうな眼をした男子生徒が立っていた。
「背中の電源スイッチ押してやったぜ」



おわり




そろそろ新学期も始まりましたね。
タイムリーなものをと思いまして。

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Commented by haru123fu at 2014-04-08 19:51
あれっ!1枚ですか?と思ったけど……おもしろーい!
朗読してもいいですか?お願いします。
Commented by marinegumi at 2014-04-08 20:53
はるさんこんばんは。
そうなんです1枚なんですね。
仕事中にあまり時間がなくて、ちゃかちゃかっと書き上げたものです。
まあ、アイデアそのものがそれほど長くは出来ない感じですからね。
朗読よろしく。
Commented by りんさん at 2014-04-09 13:50 x
面白い^^
先生にスイッチがついていた~^^
結末を知って読み返すと、「人間には」と強調しているところが頷けます。
Commented by marinegumi at 2014-04-10 00:40
りんさんこんにちは。

>「人間には」と強調しているところが頷けます。
あ、ほんとうだ。
そう思って読むと「人間には」がなかなか効果的ですね。
知らず知らずのうちに(笑)
もう一つか二つ入れた方がよかったかな。
by marinegumi | 2014-04-08 18:20 | 掌編小説(新作) | Comments(4)