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悪魔といつまでも (2枚)

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悪魔との契約をしたのは、ぼくが三歳の時だったね。
「まじかよ?」
契約を申し出た時に悪魔は、ぼくを頭の先からつま先まで、まじまじと見てそう言ったんだ。

ぼくはおやつを毎日腹一杯食べられるという条件で魂を引き渡すことにした。
それから、ぼくがどんな悪い事をしてもお母さんにしかられないと言うのもある。
隣に住んでるかわいい女の子の、みゆきちゃんと仲良くなると言うのもね。
まあ、今ではもっとかわいい女の子と付き合ってるんだけどさ。
そうやってたくさんの条件を毎年一つずつ叶えてもらいながらぼくは今年で二十歳になった。
え?なんだって?
悪魔との取引では願い事はひとつだけだろうって。
そんな事はないさ。
それは悪魔の事をよく知らないからだよ。
いいかい?
悪魔は昔から言い伝えられていることには忠実なんだぜ。
ほら、「三つ子の魂百まで」って言うだろ?
毎年新しい願い事をして、その数が百になった時にぼくの魂は悪魔さんの物と言うわけ。
その時までは死ぬ心配もないしね。
え?
それを考えたのはぼくかって?
いやいやそれは無理でしょ。
たった三歳だったんだぜ。
おやじがそれを思いついてね。
まあその願い事が叶って、おやじが悪魔に魂を持ってかれちゃったのがちょっと心残りだけどさ。



おわり



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by marinegumi | 2014-04-18 20:45 | 掌編小説(新作) | Comments(0)