紙コップ (2枚)

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あいつってなんか変なやつなんだよね。
みょうになれなれしくってさ。
「あ。何か運命感じちゃうな。きみとボク」
初めてしゃべったひとこと目がそれなんだよ。
教室の休み時間にいつの間にか後ろに立っててさ。
目が合うなりそう言ったの。
信じられる?
それで、今日は今日でいきなり紙コップを渡されちゃったのね。
ジュースでも入れてくれるのかと思ったんだけど、いや、もしそうだとしても断ったけどね。
紙コップを渡しただけで、コーラとかコーヒーとか入れるわけでもなく、ただニコニコしてる。
「何これ?」って聞くと「紙コップだよ」って。
わかっとるわい。
「いつでもきみとお話し出来るようにね」
え?どゆこと?ますますわけわかんない。
「糸電話にするんだよ。これだとただでお話しできるだろ?」
幼稚園児か!
「こんなので教室であんたと電話ごっこなんてやってられないわよ!」
「いやいや、きみの家とボクの家でお話しするんだよ」
「そんな長い糸どうすんのよ?」
「それはね。きみとボクとの赤い糸を使うんだよね」
そんなもん最初っからないし!

で、家に帰って今、目の前に紙コップがある。
思い出すとおかしくってさ。
一人部屋で笑い転げちゃった。
学校へ行く楽しみが一つふえたような気がする。



おわり



なんかねえ。
小説を書く気分になかなかならないのですね。
公募ガイドの小説の虎の穴「藪の中的多元視点」のテーマ作品は書けませんでした。
アイデアはぽっと浮かぶんですがそれに肉付けしていくパワーがないと言うか。
まあ、毎年夏になると仕事の疲れでそうなっちゃうんですけどね。
それではいかん、と言う事で無理やり一つ書いてみました。

紙コップの画像が連続してしまいましたけどね。

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Commented by haru123fu at 2014-07-03 21:23
朗読のお願いです。
青春物ってかなり苦手分野なので、私にはムリって思っていましたが、
挑戦もしないでムリと決めつけない方が良いかな?な~んて。(笑)
よろしくお願いします。
Commented by marinegumi at 2014-07-03 21:47
はるさんこんばんは。
まあ、僕もこんなものを書くような歳ではないのですがね(笑)
よろしくお願いします。
ところでこの作品と、上の『少年の夢』は「こえ部」にも投稿しています。
それぞれ読んでくださっている方がいますね。
参考に聞いてみるのもいいかと。

実は「紙コップ」と「少年の夢」は「こえ部」だけに投稿しようかなと思って書いたんですが、せっかくだからこっちにもアップした感じです。
Commented by haru123fu at 2014-07-03 22:15
海野さんのこえ部のページへはどうやって入ればいいのかな?
前は確か入れたような気がしたんだけど……???
Commented by marinegumi at 2014-07-03 22:19
あ~はいはい。
URLをこちらにコピベしておきます。
僕のお「題一覧」のページです。

http://koebu.com/user/marinegumi/topic
Commented by りんさん at 2014-07-04 17:19 x
可愛いお話ですね。
家に帰ったら本当に赤い糸で結ばれていたっていうオチかと思ったら違った^^
だけどとっても微笑ましい。
読後感がすごく優しいです。
Commented by marinegumi at 2014-07-05 18:54
りんさんこんにちは。
あ、なるほど。
そういう奇想天外なオチは最初から考えませんでした。

こえ部での朗読、はるさんの朗読も聞いてみてくださいね。
あくまで会話の面白さだけで書こうと思っていたのです。
by marinegumi | 2014-07-02 18:23 | 掌編小説(新作) | Comments(6)