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雪だるまの家族 (2枚)

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朝、起きると雪がたくさん降っていた。
昼ごろには止んで、庭にはきれいな雪が積もっている。
僕はその雪で生まれて初めて雪だるまを作ることにした。
雪を丸めていると手がすぐに冷たくなってしびれてしまったので、お父さんのスキー用の手袋を付けて作り続けた。

高さが20センチほどの小さな雪だるまが出来た。
それをブロック塀の上にのせてみた。
顔は笑顔にしたけれど何となく寂しそう。
そこで今度はもっと大きな雪だるまを作ってみた。
高さは35センチぐらいもある。
お父さん雪だるまだ。
お父さんがいるならお母さんも作らなくちゃと思って中ぐらいの雪だるまも作った。
それを小さな雪だるまの両側に並べてみる。
これで寂しくないよね。
僕はそう思って満足だった。

その夜に雪だるまの夢を見た。
小さな雪だるまに手足が生えて、ちょこちょこ歩いて来ると挨拶をした。
「こんにちは。ぼくは雪夫だよ」
「こんにちは」
「ぼくの家族を紹介するね」と、雪だるまの雪夫は言った。
うしろを見ると僕が作った、お父さん雪だるまとお母さん雪だるまが立っていた。
「これがぼくのおとうとの雪朗と、いもうとの雪子だよ」
そう言う雪夫の得意そうな顔を見て、僕は何も言えなかった。

そりゃあ、君が一番初めに生まれたんだけどさ。




おわり




雪だるまの画像は濱文様さんのサイトでお借りしました

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Commented by りんさん at 2015-01-13 19:31 x
面白いですね。
ほのぼのしてて、ちょっととぼけてる。
大きさよりも生まれた順。たしかにそうですよね~(笑)
Commented by marinegumi at 2015-01-18 16:27
りんさんこんばんは。
ありがとうございます。
こういう短い物しか書く気が起きない今日この頃。
りんさんが自分専用のパソコンを手に入れたら「鬼に金棒」と言う感じですね。
by marinegumi | 2015-01-11 20:26 | 掌編小説(新作) | Comments(2)