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海野久実が掌編小説やら短編小説を書いています。タイトルの後に原稿用紙換算の(枚数)があるのが小説です。


by marinegumi
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行方不明 (1枚半)

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有機外付けHDDを装着した若者は瞬く間に人気小説家になった。
HDDにはありとあらゆる物語が記録されている。
それも、これまで語られたことのない、しかも誰もが心躍らせる素晴らしい物語が記録されているのだ。
若者は毎日、睡眠時間を削って多くの物語を文章にして行った。
出版社は競って若者に原稿を依頼した。
有機外付けHDDに記録されている物語は完成された小説の形にはなっていない。
それはぼんやりとした映像と音声としてあるのだ。
だからどうしても若者が文章に定着させる作業が必要なのだ。

そんなある日、アクシデントが起こった。

「いったい何処へ行ってしまったんだ。僕がこの世界で小説家としてやっていけるのはあれのお蔭なのに。今月の分はもう出版社に渡してしまったからいいものの、またすぐに次の締め切りが来る。何と言う事だろう。どうか無事で返ってくればいいのだけれど」
机の上に残された有機外付けHDDは考えていた。




おわり




ど~しても、小説を書きたいと言う欲求が起きないのですね。
困ったもんです。
でもまあ、ツイッター小説は書いていますので、その中から適当なやつを選んで長くしてみました。


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Commented by りんさん at 2015-03-09 17:27 x
あ~そうか!
行方不明になったのは若者の方。
書いているのではなく、書かされていたんですね。
私もそんなHDD欲しいけど、やっぱり自分で書かないとつまらないか^^
Commented by marinegumi at 2015-03-11 10:09
りんさんこんにちは。
ホーキング博士は「人工知能の進化は人類の終焉を意味する」と言っていますね。
人類の進化が人工知能の進化に追いつけず、いずれ人類が支配されてしまうことになると。
SF小説の中だけと思っていた事がそろそろ現実味を帯びてきたような気がします。
by marinegumi | 2015-03-08 18:55 | 掌編小説(新作) | Comments(2)