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海野久実が掌編小説やら短編小説を書いています。タイトルの後に原稿用紙換算の(枚数)があるのが小説です。


by marinegumi
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深い深い森の中 (2枚)

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お姫様は森をさまよっていました。
なぜ自分がこんな深い森の中にいるのか、いくら考えてもわからないのです。
王子様と一緒に来たような気もしましたが、それも定かではありません。
何もわからないまま森の中をただ歩いているのでした。
その時風が吹きました。

お姫様は森をさまよっていました。
いくら考えてもどうやってこんな森へやって来たのか思い出せません。
王子様の白馬に乗せてもらってやって来たような気もします。
でも、それも違うかもしれません。
何もわからないままでさまよい続けています。
その時風が吹きました。

お姫様は森をさまよっていました。
こんな森の中になぜ自分が一人ぼっちで居るのかが不思議でした。
王子様に誘われてピクニックに来たのでしょうか?
だとすればその王子様はどこに行ったのでしょう。
何もわからないままあっちへ行ったりこっちへ来たり。
その時一段と強い風が吹きました。

お姫様は森を出たところにある大きな建物の開いた窓に飛び込みました。
「あら?なんていう不思議な事でしょう」
そこにいた女の人はお姫様を拾い上げると、本棚の童話の本を取り出して開きました。
「誰かが破いてしまった童話の本の1ページが風に乗って帰って来るなんて」

テープでちゃんとその本が修復されると、主人公のお姫様は全てを思い出しました。




おわり




はるさんがこの作品を映像とともに朗読してくださっています。



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Commented by haru123fu at 2015-04-07 19:32
海野さんらしい優しく透明感のあるお話ですね!
朗読させてもらっても良いでしょうか?
お願いします。(._.)ペコリ
Commented by marinegumi at 2015-04-07 20:34
はるさんこんばんは。
まだまだお話を書くテンションは戻って来ませんが、何とかでっち上げたものです。
こんなのでよければ朗読お願いしますね。
Commented by りんさん at 2015-04-08 21:09 x
いったいどんな結末だろうと思ったら、こんな素敵なオチがあったんですね。
春の風邪はいたずらですね^^
Commented by haru123fu at 2015-04-10 23:08
掌編小説(旧作改稿)の「きずな」を朗読させてもらいたいのですが
よろしいでしょうか。よろしくお願いします。
Commented by marinegumi at 2015-04-11 11:42
りんさんこんばんは。
そうですね。
これは結末の予想が付きにくいお話ですね。
破れた本の一ページに書かれてある場面だけが繰り返されているわけです。
Commented by marinegumi at 2015-04-11 11:44
はるさんこんばんは。
かなり昔の作品ですよ。
ちょっと恥ずかしい感じもありますが、朗読宜しくお願いします。
というか、もう出来上がってるんでしょうね(笑)
by marinegumi | 2015-04-05 15:48 | 掌編小説(新作) | Comments(6)