眠り姫 (2枚)

イラストAC
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眠り姫はその名のとおり、眠ったままで生まれてきました。
産声を上げるかわりに小さな寝息をたてていたのです。
そしてそのまま眠り続けました。
そして当たり前のように「眠り姫」と名付けられました。

その話を聞いた人々は何とふびんな姫なのだろうとうわさをしました。
でも、彼女の両親も、おじい様おばあ様までが彼女の幸せそうな寝顔を見ると心が癒されました。
見ているものをみんな幸せな気持ちにしてしまう素晴らしい寝顔だったのです。

そうなのです。
眠り姫はその眠りの中で毎日、幸せな日々を夢に見ていたのです。

眠りの中で幸せな何不自由ない幼年期を送りました。
学校に行き、友達も出来、少女時代もまた幸せに送りました。
そして特にお金持ちではないけれど優しい人に巡り合い、特に不満もなく幸せな結婚生活を送っています。
もちろんそれも夢の中。

眠り姫の笑顔は本当に幸せそうでしたけれどそれを見守る家族にはどんな夢を見ているのかはわかりません。
でももし眠り姫がちゃんと目覚めて生まれて来たならもっと豪華な生活を送れたことでしょう。
なにしろ父親は一国の王様でした。
巨大なお城を構え、平和に国を治めていました。
それに見合った贅沢な暮らしをすることが出来たのです。

でもまあ、眠り姫にしてみればどちらにしても幸せだったに違いはないでしょうけどね。




おわり



かなり調子を取り戻してきました。
昨日今日で、ツイッター小説を15本ぐらい書いたかな?
それもみんなちゃんと小説としてまとまっているものですね。
このまま調子が上がって行けばいいのですが、

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Commented by りんさん at 2015-09-23 14:18 x
生まれてからずっと眠っていたら、嫌なことも知らずに済むんですね。
ある日突然、王子様のキスかなんかで目覚めちゃったら、もう訳が分からないでしょうね。
めでたしめでたし…とはいかないんじゃないかな^^
Commented by marinegumi at 2015-09-25 16:57
王子様のキスで・・・
なるほどー
それは悲劇でしょうね。
幸せな生活が突然終わりを告げる。
王子様に求婚されて現実の幸せな生活が待っているとしても、そう簡単に切り替えられないでしょうね。
夢の中の生活の夫や子供をいつまでも忘れられないのでしょうね。
by marinegumi | 2015-09-21 17:05 | 掌編小説(新作) | Comments(2)