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名作パロディー・西洋編 (7枚)

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☆マッチ売りの少女 その1

「おじさん一つ買ってくださいな」
「おやおや、かわいそうに。最近、こんな寒い夜にひとりマッチを売る少女がいると聞いたんだけど、あなたの事ですね。私がぜんぶ買ってあげましょう」
「ぜんぶですか?そんなにお金があるの?おじさん」
「え?たかがマッチだろ?」
「マッチもあるけど、今は主にライターを売ってるのよ。ジッポーの限定デザインばかり。ほら、このビートルズ来日記念モデルは15万円よ」



☆シンデレラ その1

「ああ、ガラスの靴がピッタリだ。あなたこそ、探し求めていたプリンセス。僕と結婚してください。そしてこれがダイヤの結婚指輪です。12カラットあります」
「まあ素敵!でもこんなに高価な物・・・」
「ほら、こっちの靴はガラスの靴をモデルにしてダイヤモンドを100個ちりばめて作らせたんだぜ。いやあ、お金がかかっちゃったなぁ」

二人は結婚したものの、王子様の王国は間もなく財政破たんに陥ります。



☆白雪姫

「♪ハイホー、ハイホー俺たちは♪みんな仲良し、ハイホー、ハイホー♫」
「あれ?なんだか俺たちの家の前にたくさん人がいるよ」
「でっかいカメラを持ってるやつもいるぜ」
「あいつはマイクを持ってる」
「おかえりなさ~い」
「白雪姫。この人たちは誰なんだい?」
「CM制作会社の人よ。あなたたちはプロバイダーHi-Ho(ハイホー)のCMキャラクターに決まったのよ。私がマネージャーをやるわね」



☆赤ずきん

「赤ずきんちゃ~ん。どこに行ったんだ~」
「赤ずきんや。もうすぐ結婚式が始まるよ~」
「新郎さんはもう用意が出来てますよ~」
「ここにいるわよ!白いウエディングドレスを着ちゃうと存在感ゼロね、わたしって」



☆白雪姫

「赤ずきんや。この毒りんごを持って白雪姫の所へ行ってきてちょうだい」
「お母さん。まだボケる歳でもないでしょ?」



☆おやゆび姫

チューリップの花が開くと、そこには小指ほどの小さな女の子がいました。
「私は小指姫です」
「なんだよ。普通、チューリップには親指姫でしょ?」
「いえ、この花はクルシアナペパーミントスティックと言う名前で、チューリップの原種と言われていて、チューリップより花が小さくて・・・」
「どうでもいいわよそんなこと!」



☆ピノキオ

ピノキオは、クジラのおなかの中でゼペットじいさんと再会しました。
「おじいさん!やっと見つけたよ。こんな所で何か月も何を食べて生きてたの?」
「何って、ほらクジラ肉が有り余るほどあるじゃろ」
「ああ、それでなんだね。このクジラは胃痛で病院に診てもらいに来たんだよ」



☆3匹の子ブタ

「ふう、やっとレンガの家が出来上がった。あれ?お兄さんたちが逃げてきた。オオカミに追われてるぞ。早く早く。ぼくの家に入って」
ガラガラグシャ!
「レンガの家がこわされちゃった~」
「早く早くこっちだよ」
「あ、あれは行方不明だった一番上のお兄さんだ」
「さあ、このコンクリート製の要塞は大丈夫だよ。機関銃も大砲も装備してるしさ」
子ブタたちは4人兄弟だったのです。

やっぱり一番年上のお兄さんが一番賢いね。



☆はだかの王様

「あっ、王様は裸だ~」
「わしのパソコンにウイルスバスターを入れてくれ。子供にハッキングされてウェブカメラで見られとるぞ」



☆美女と野獣

全ての魔法が解けました。
野獣に姿を変えられていた王子は元の姿に。
美女に姿を変えられていためすブタも、ちゃんと元の姿に戻りました。
めでた……



☆マッチ売りの少女 その2

「これが最後のマッチだわ。見えるわ。幸せそうにクリスマスを過ごしている家族が。みんな笑顔で、暖かそうな服を着て、ご馳走を前にして……」
少女の持っているマッチは最後まで燃え尽きようとしていました。
「あち~!!ばかやろ~!火傷しちゃったじゃねーか、くそったれ!」



☆シンデレラ その2

「あー、舞踏会楽しかったわねー」
そう言いながらシンデレラはガラスの靴を揃えて靴箱にしまいました。




おわり




これはりんさんのブログのコメント欄に埋もれていた短いお話です。
りんさんの書くパロディーに刺激されて、読んだ後にその場で書いたものがたくさんたまったのでまとめてみました。
「名作パロディー・日本編」は来年早々アップする予定です。

今年は一年間ありがとうございました。
ちょっと更新のスピードが後半落ちてしまいましたが、来年は頑張ろうと思います。
よろしく~

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by marinegumi | 2015-12-31 18:47 | 掌編小説(新作) | Comments(0)