ドーナツ (1枚半)

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僕らの世界なんて、そうだなあ、ドーナツの穴みたいなもんさ。
みんな、ドーナツの穴の中に暮らしてる。
僕らの住んでいるこの空間を宇宙と言うドーナツが取り巻いている。
ところがこのドーナツを食べるやつがいるんだなあ。
食い意地の張ったやつだけどあまりガツガツはしていない。
静かに静かに喰い進むんだよね。
僕らは宇宙がいつの間にか、どんどんかじられて無くなって行ってるのにちっとも気がつかないんだよね。
その中の空間だけが自分たちの世界だからその外の事には関心がないからさ。
僕らの宇宙がそうやって喰い滅ぼされて行ってるとしても、まだ穴は確固として残っているので安心してるんだね。
気がついた時には宇宙はほとんど残っていない。
僕らの世界の外側にごくわずかに、薄っぺらになっちゃった宇宙があるだけさ。
最後の最後にわずかに残ったその宇宙は、気がついた時には一瞬で消えちゃうんだ。
そ。
まるでマジックショーの出し物みたいにね。
ただ重要なのは、宇宙が消えるときに僕らの世界も一緒に消えちゃうと言う事なんだ。



ほらね。
































おわり




連日の更新ですね。
長くなりそうな作品はまだ完成していません。
書きかけの小説ばかり入れているフォルダーを見ていると、完成した作品が。
あれ?
これはまだブログにアップしてなかったかな?
ちょっと調べると、まだみたいだったので上げておきます。

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Commented by りんさん at 2016-09-14 18:13 x
短いながら、なかなか深い話ですね。
何かに守られているとは知らずに、自然を破壊して、気づいたら大変なことに…。
ちょっと考えさせられる話ですね。
この画像もいいなあ。
Commented by haru123fu at 2016-09-15 21:33
お久で~す。
朗読のお願いに来ました。
オゾン層が静かに破壊して行く感じがしました。
よろしくお願いします。
あ、そうだ海野さんの作品「記憶の窓」が視聴回数 10,378 回
になりました。まだまだ上がりそうです。
Commented by marinegumi at 2016-09-16 14:50
りんさんこんばんは。
穴というのはなかなかお話の材料としては面白いですね。
確かにそこにあるのに何もないのが穴ですから。
この画像は写真をコラージュして作りました。
Commented by marinegumi at 2016-09-16 14:54
はるさんおひさしぶりぶり。
朗読お願いします。
多分もう完成しているんでしょうけど。
楽しみにしています。
「記憶の窓」??
実際に有ったことをというか、ありそうなことを題材にしているので見る人が多いのかなあ。

いやいや、今年の夏はお盆明けてからが大変でした。
あの暑さと言ったら。
やっと平常運転に戻れそうです。
by marinegumi | 2016-09-13 18:37 | 掌編小説(新作) | Comments(4)