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海野久実が掌編小説やら短編小説を書いています。タイトルの後に原稿用紙換算の(枚数)があるのが小説です。


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幸運の女神 (2枚)

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引退することになった幸運の女神に代わって、彼女の孫娘が新しい幸運の女神に任命されました。
それは250年ぶりのことです。
異例の若さで、キャピキャピのギャル女神の誕生でした。
 
新・幸運の女神はしばらくは幸運の女神として、真面目に大人しく毎日の日課をこなしていましたが、ある日ふと我に返ります。
「なんだかねー。いつも適当にっていうか、ランダムにって言うか、幸運を授ける人を選んでるけど、もう飽きちゃったわね。そうだ、今日はちょっと自分の好みで授ける人を選んじゃおっと。一日だけだかんね〜」
そう言うと、女神のゾロリとした衣装を脱ぎ捨て、ミニスカートにキャミソール、赤いパンプスと言ういで立ちで、可愛らしいお気に入りのピンク色の軽四に乗って出かけました。
 
街を流していると祖母が幸運の女神だった時代とはうって変わって、あっちにもこっちにもイケメン男子がたくさん歩いています。
「ああ〜。この人めちゃ好み。幸運10ポイント。おお〜こっちの彼には5ポイントね。う、うわあ! この人、完璧なイケメンじゃん。幸運20ポイント〜。やったね」
そんな調子で幸運を授けているといつの間にか一日の付与予定ポイントをオーバーしていたのです。
 
その帰り道。
キキキキィ〜グワシャーン!

ピンクの軽四は居眠り運転のトラックと正面衝突。
幸運の女神は自分の持っていた幸運まで、すっかりイケメン達に授けてしまっていたのでした。
まあ女神なので生命に別状はありませんでしたが、お気に入りのピンクの軽四は廃車にするしかなかったということです。



おわり



「キャピキャピ」って、もう死語かなあと思いつつ使ってしまいました。
それに代わる新しい今どきの言い方ってないですよね。

タブレットにマウスとキーボードを接続して、ベッドの上で書くというのに慣れてしまうと、一時帰宅している時にパソコンの前に座ってもなかなか小説を書こうと言う気にならないですね。
まあ、すぐに病院へ帰るので、長いものは当然書けないんですけど。

イラストはかわいいフリー素材集 いらすとやさんでお借りしました。

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by marinegumi | 2016-12-07 08:14 | 掌編小説(新作) | Comments(0)