「ほっ」と。キャンペーン

タイムマシン (2枚)

a0152009_20372173.jpg

小学5年生だった頃。
自分が中学生になるなんて、まだまだはるか未来の事だった。
そして、やがて大人になる日なんて、ぼくには永遠に来ないだろうと思っていた。
日々はとても長く、ひとつの季節が過ぎ去るのに、気の遠くなるほどたくさんの時間が必要だった。
いやそれどころか、真夜中にふと目覚めたときには、朝が来るまでの長い長い恐怖の時間を暗闇の中で過ごしたものだ。
それほどに時間の歩みは遅々としていた。
ぼくはもう永遠に少年のまま、歳をとることなく生き続けるのだろうと思った。

ある日、気が付くとぼくはタイムマシンに乗っていた。
大人の体と言うタイムマシンだ。

ぼくはそのタイムマシンで、遥かな未来へ来てしまった。
いろんな興味深い、めまぐるしい出来事をまの当たりにしながら時間を疾走するタイムマシンは次第にスピードを速め、更に未来を目指している。
ぼくの大人の体の中には、小学5年生のぼくが乗っている。
タイムマシンは日々その速度を速め、どこまで行ってしまうのかと、ふと、ぼくは不安になる。
そろそろぼくがやってきた時代へと帰るべき時がやって来たような気がする。
改めてタイムマシンの操作パネルを確認した。

どうやらその使い方を思い出すまでには、いま少し時間がかかりそうだった。




おわり




詩とも掌編小説ともつかない物を書いてみました。


それにしても、この暑さはいつまで続くんでしょうね。
仕事から帰ってくると、ぐったりして何にもする気になれません。
それでもいつかは涼しくなるのは間違いないとは思いますが、2、3日でも涼しい日が続くと、このやる気のなさは回復するものと信じています。


ランキング参加してます。
クリックであなたに幸運が(笑)
    ↓
にほんブログ村 小説ブログ 掌編小説へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ
[PR]
by marinegumi | 2012-08-20 20:44 | 掌編小説(新作) | Comments(12)