いい夫婦の日 

これはりんさんの作品「いい夫婦の日」のコメント欄に書き込んだものにちょこっと手を入れたものです。一応りんさんの作品を受けて書いていますので、先にりんさん作品を読んだ方が面白いかもしれません。

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1. いい夫婦の日って?

「ねえ。わたし達いい夫婦じゃなかったわよね。最初から」
「何だよ今さら?」
「今日は11月22日で、『いい夫婦の日』なんだって」
「それはちゃんちゃらおかしいね。俺は浮気をするし、賭け事はするし、お前は浪費家だし、育児放棄はするし。俺たち毎日のように喧嘩が絶えないじゃん」
「いい夫婦になるようにやり直そうか?」
「無理だよ。ネットで調べたら、いい夫婦の日が出来たのは1988年らしいぜ。俺たちが結婚した1年後じゃん」

そういう問題かなあ?



2.兄

「なあ、兄貴。あいつに伝えてくれよ。もう一度やり直そうって。もう浮気はしないし、家事も出来るだけ手伝うようにするし。年に一度は家族旅行してもいいし」
「そんな事なあ、お前が自分で伝えればいいだろ。それにせめて『いい夫婦の日』のうちに言い出せよな。その方が話が切り出しやすいだろ?」
「そんな事言わないでくれよう。今日は11月23日で、『いい兄さんの日』だし」
「そんな日はないんだよ!」

※『いい夫婦の日』は余暇開発センター(現 日本生産性本部余暇創研)によって1988年に制定された。『いい兄さんの日』もあるにはあるらしいが、語呂合わせで言われているだけで、正式に制定されたものではない。



3. 歳の差カップル?

「私、何度生まれ変わっても、あなたと結婚するわ」
「僕だって、何度生まれ変わっても、君と結婚するよ」

50年後。
「あなたなの?」
「そうだよ、ぼく、生まれ変わったんだ」
「私、まだ死んでないのに」
「いいから結婚しようよ」
「98歳と6歳で?」

やっぱり男の方が短命なのね。




おわり




りんさんありがとうございました。

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by marinegumi | 2014-11-22 23:36 | 掌編小説(新作) | Comments(0)

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偕成社のサイトで連載されている、高井信さんの『小学生のためのショートショート講座第4回「ショートショートって?」』です。
イラストは、僕が描かせていただいています。

偕成社ホームページ「ウエブ連載」のページ
『小学生のためのショートショート講座』記事一覧
「第4回 ショートショートって?」

ショートショートを書いているあなた。
小学生でなくても「へえ~」と思うことがいっぱいです。
どうぞ毎回お見逃しなく。

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by marinegumi | 2014-11-20 20:41 | 写真や お絵かき | Comments(2)

コショウ (1枚)

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インスタントラーメンを作った。
ちょっといつもより豪華に、野菜をたくさん、チャーシューもたっぷり入れた。
テーブルに運んで、手を合わせ、さあ食べようとコショウを振りかける。
でもちっともコショウが出ないんだ。
「まったくもう!」
わたしは台所中を探した。
戸棚を開け、引き出しを引き出し、冷蔵庫を探した。
ソースビンの後ろ、ペットボトルの間、タッパーの中。
ラップやアルミホイルのフォルダーの中。
炊飯器の中から、布巾の間やお米の容器の中まで。
そしてとうとう見つけた。
そいつは25Cmのステンレスの片手鍋の中で昼寝をしていたんだ。
ナスの箸置きを枕にしてね。
「またサボってるわね!ちゃんとお仕事しなさい!お給料上げないわよ」
そいつはコショウ容器の穴の掃除係の小人だった。

うちにはたくさんそういう小人がいる。




おわり




小説の虎の穴の作品を書こうとしてるんですが、なかなかテーマが難しいですね。
「文字の特性を生かした小説(映像化しにくいお話)」だったかな。
なかなか思い浮かばないので、ストレス発散にツイッター小説を長くしてみました。

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by marinegumi | 2014-11-18 18:33 | 掌編小説(新作) | Comments(4)

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お話ばあさんがこの世界のお話をしている。
そして、そのお話はそろそろ終わろうとしていた。
「人々はもうだれ一人この地にはいなくなってしまった。彼らの作った街もみんな砂となってくずれ落ち、砂漠のような台地が広がっているばかりじゃった」
お話ばあさんはずっとうつむいていたままだったけれど、ふとその眼を上げた。
「こうやって世界は終わってしまったのじゃ」
そう言ってお話ばあさんがそのお話を話し終えた時、お話ばあさんの体の色がだんだん薄くなり、ゆらりとわずかな風で揺らめいたと思うと消えてしまった。
それを僕らは驚きもせずに見ていた。
そう、世界が終わってしまったのだから、その世界の一部だったお話ばあさんが消えてしまうのも不思議ではなかったのだ。
そして僕たちも、いま聞いたばかりのお話を、どんどん忘れて行くのに気が付いた。
そう、僕たちもまた消えて行くのだろう。
悲しいこともなく、苦しみも恐怖もなく、それがすごく自然なことに思えた。




おわり



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by marinegumi | 2014-11-13 00:54 | 掌編小説(新作) | Comments(8)

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はい、T&Tテレビのリポーター、ジェシカです。
こちらの村のハロウイーンはちょっと変わっていると聞いてやってまいりました。
どのように変わっているんでしょうかね。
あ、オバケに仮装した子供たちがやってきましたよ。

「お菓子をくれないからいたずらするぞ~」
「お菓子をくれないからいたずらするぞ~」

口々にお決まりのセリフを……
なんだか、普通のハロウインの決まり文句とはちょっと違うようですね。
え?なんと可愛いオバケたちは家の前まで来るといきなり窓ガラスに石を投げて割ってしまいました。
違う子供はその家の飼い犬の顔にマジックで眉毛を描いています。

「こら~お前たち!何してるんだ!」

家から男の人が出てきました。
子供たちを追いかけます。
小さなオバケたちは一斉に逃げていきましたねー
う~ん、どうやらみんな、あまり本気ではないようですね。
こういう光景があちこちの家で見られます。

「ゴホン」

あ、どうもご苦労様。
ご紹介します。
こちらの立派なおひげの紳士はこの村の村長さんです。
あちこち拝見しましたが、この村のハロウインはちょっと変わっていますね。
どうしてこんな他所とは変わったハロウインになったのですか?

「いやいや、これはわしの発案なのじゃ。ごらんのとおりこの村の子供たちには肥満児が多くてな。お菓子を禁止にしたというわけじゃ。いて!」

あらあら、小さな太った魔女さんが村長さんのお尻を思いっきり蹴っ飛ばして行きましたよ。

「こらまて~!」

村長さんは追いかけて行ってしまいました。
これはいい運動になりますね。
ジェシカでした。



おわり



この作品は、下の記事で紹介した、りんさんの作品のコメント欄に書きかけて、長くなってしまったので、こちらでアップすることにしたものです。

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by marinegumi | 2014-11-01 00:35 | 掌編小説(新作) | Comments(4)