まりん組・図書係 marinegumi.exblog.jp

海野久実が掌編小説やら短編小説を書いています。タイトルの後に原稿用紙換算の(枚数)があるのが小説です。


by marinegumi
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偕成社のサイトで連載されている、高井信さんの『小学生のためのショートショート講座 第8回「海外のショートショート作家たち』です。
イラストは、僕が描かせていただいています。



偕成社ホームページ「ウエブ連載」のページ
『小学生のためのショートショート講座』記事一覧
第8回 海外のショートショート作家たち

今回は僕の大好きな作家、ブラッドベリの「みずうみ」をネタにしています。
この作品は僕にとっては永遠の名作ですね。
それを真面目に茶化させていただいています。
ところで今回はイラストのノートリミング版を載せました。
イラストの縦横の比率はけっこう適当に書いて、あとでトリミングするのですが、これはその前のオリジナルです。

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by marinegumi | 2015-03-22 23:25 | 写真や お絵かき | Comments(2)
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オオカミとのあの事件があってから、赤ずきんのおばあさんは急に体が弱ってしまいました。
それでお母さんが毎日おばあさんの食事を作り、赤ずきんがそれを持っておばあさんの家まで行く事になってしまったのです。
もうそろそろ一か月が過ぎます。
森の中の曲がりくねった道は遠く、雨でも降ろうものなら靴の中までぬれてしまいます。
赤ずきんはそれが毎日毎日続くのでいいかげん嫌気がさして来ていました。
そんなある日。

お使いの帰り道、赤ずきんはあの時のオオカミと森の中で出会いました。
オオカミは赤ずきんと目が合うとあわてて引き返そうとします。
「ちょっと。待ちなさいよオオカミ!」
赤ずきんが大声で呼びとめると、耳としっぽを下げて赤ずきんの方を向きました。
「なんで逃げようとするの?オオカミや」
「いや、そんな、逃げるだなんておじょうさん……」
オオカミのお腹を見ると大きな切り傷を縫った痕がありました。
それはオオカミに飲み込まれたおばあさんと赤ずきんを助け出すために猟師のおじさんが切り開いた痕でした。
今ではオオカミはすっかり懲りているようすでした。
「オオカミや。お前は毎日暇そうね」
「ええ、まあ、暇と言えば暇ですがね」
「それじゃあ、わたしの代わりに毎日おばあさんの所へ食事を運んでくれないかしら?わたしたちにずいぶんな事をしたのだからそれぐらいしてもいいとは思わない?」
「わ…わかりました。おじょうさま」
「それじゃあ、これから毎日お昼前にわたしのお家に来てちょうだい」

オオカミはちゃんと次の日のお昼前に赤ずきんの家にやってきました。
おばあさんの食事が入ったバスケットはちゃんと用意が出来ています。
「はいこれ。間違いなくおばあさんに渡すんだよ。またおばあさんを食べようなんて気を起したらどんな目に合うかわかってるでしょうね」
「やだなあ~そんなことしませんよう」
オオカミはバスケットを持って歩き出そうとしました。
「あ、ちょっとお待ち、オオカミや」
そう言うと赤ずきんは家の中にオオカミを入れ、テーブルの前に座らせました。
そこには何やら文字の書かれた一枚の紙が置いてありました。
赤ずきんはたっぷりとインクを付けたペンをオオカミに渡します。
「さあ、これにあんたのサインを書きなさい」
「な、何ですか?これは」
「誓約書だよ。もうおばあさんやわたしや人間を食べたりしないようにね」
オオカミは言われるままに下手くそな字でサインをしました。

「それじゃあ、行ってきます」
オオカミは鼻歌を歌いながら歩いて行きました。
赤ずきんはその背中に声をかけます。
「あ、そうそう。おばあさんちに着いたら、ちゃんとお給仕するんですよ。それから食器も洗って、お部屋のお掃除ぐらいしてあげなさいよ」
赤ずきんがそう言っても、嫌な顔一つしません。
「わかりました~」
そのままご機嫌で森の中へ消えました。
と言うのはバスケットの中にはちゃんとオオカミのお昼ごはんも入れてあげていたからです。
「途中、おなかがすいたら食べるのよ」と言って赤ずきんはバスケットを持たせたのです。
オオカミの昼ご飯は大きな生肉でした。
その肉はオオカミから赤ずきんとおばあさんを助けたあの猟師のおじさんが持って来てくれた物です。
持って来た時には肉の塊になっていたので何の肉かはわかりません。
赤ずきんは考えました。
「まさか、あのオオカミの知り合いのオオカミの肉じゃないと良いとは思うんだけどね」



おわり



ツイッター小説を長くしたものです。
まあ、いちいち断らなくても最近は殆どそうなんですけどね。
オオカミさんのイラストは久しぶりに自分で描きました。
たいていフリーの写真を加工するだけだったんですけどね。

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by marinegumi | 2015-03-17 00:59 | 掌編小説(新作) | Comments(4)

お天気屋さん (2枚)

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「お天気屋さん」をアップした後に、りんさんのホムペを見に行くと、今日はもぐらさんの提唱する「空見の日」だと言う事です。
それでちゃっかり乗っかることにしました。
あいにくこちらも曇り空ですが、晴れに向かいそうな予感を感じる空でした。

空見の日とは






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僕の彼女はとってもお天気屋さんで 困ってるんだよね
ちゃんとデートの約束をしていたのに 家まで迎えに行くと
「なんだかきょうは お出かけしたくない気分なの」
なんて平気で言うしさ
やっとデートに出かけても レストランでカルボナーラを頼んどいて ちっとも食べずにさ
「ぴーちゃんのと取りかえっこしてよ」
なんて平気で言うんだよ
え? そう ぼく「ぴーちゃん」って呼ばれてる
この呼び方だってさ コロコロ週一で変わるんだよ
きのうはきのうでドライブしててさ 高原の牧場まであと20分と言うところで
「あ~ わたし海を見に行きたくなっちゃった」
なんて言うんだよね
そうさ
仕方なく 2時間走った道をまた引き返したけどね
でももう大丈夫
やっと天気予報士の資格を取ったんだぜ
ほら 「日本気象予報士会会員証」
え?
「天気予報士」じゃなくて「気象予報士」じゃんって?
お天気屋さんには効果がないだろうって?

し……
しまった~





おわり




先に「こえ部」に投稿しました。
朗読していただいています。

お天気屋さん

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by marinegumi | 2015-03-15 10:14 | 掌編小説(新作) | Comments(4)

行方不明 (1枚半)

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有機外付けHDDを装着した若者は瞬く間に人気小説家になった。
HDDにはありとあらゆる物語が記録されている。
それも、これまで語られたことのない、しかも誰もが心躍らせる素晴らしい物語が記録されているのだ。
若者は毎日、睡眠時間を削って多くの物語を文章にして行った。
出版社は競って若者に原稿を依頼した。
有機外付けHDDに記録されている物語は完成された小説の形にはなっていない。
それはぼんやりとした映像と音声としてあるのだ。
だからどうしても若者が文章に定着させる作業が必要なのだ。

そんなある日、アクシデントが起こった。

「いったい何処へ行ってしまったんだ。僕がこの世界で小説家としてやっていけるのはあれのお蔭なのに。今月の分はもう出版社に渡してしまったからいいものの、またすぐに次の締め切りが来る。何と言う事だろう。どうか無事で返ってくればいいのだけれど」
机の上に残された有機外付けHDDは考えていた。




おわり




ど~しても、小説を書きたいと言う欲求が起きないのですね。
困ったもんです。
でもまあ、ツイッター小説は書いていますので、その中から適当なやつを選んで長くしてみました。


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by marinegumi | 2015-03-08 18:55 | 掌編小説(新作) | Comments(2)