まりん組・図書係 marinegumi.exblog.jp

海野久実が掌編小説やら短編小説を書いています。タイトルの後に原稿用紙換算の(枚数)があるのが小説です。


by marinegumi
プロフィールを見る
画像一覧

<   2016年 03月 ( 4 )   > この月の画像一覧

a0152009_191918100.jpg

偕成社のサイトで連載されている、高井信さんの「小学生のためのショートショート講座 第20回『オチもアイデアの一種』」です。
イラストは、僕が描かせていただいています。


『小学生のためのショートショート講座』記事一覧
第20回『オチもアイデアの一種』


おっと。
3月20日に更新されたのですが、お知らせを忘れていました~
まあ、第21回を描くのに忙しかったんですけどね。

ランキング参加してます。
クリックであなたに幸運が(笑)
    ↓
にほんブログ村 小説ブログ 掌編小説へ
にほんブログ村
[PR]
by marinegumi | 2016-03-30 19:24 | 写真や お絵かき | Comments(0)

屋根裏部屋 (2枚)

空見の日(おくればせwww)
a0152009_14223952.jpg

3月21日はもぐらさんの提唱する「空見の日」でした。

年に一度、空を眺める日です。
みんなで空の写真を撮って、ブログにアップします。
空って、世界中につながっていますから。
                 りんさんの受け売り(笑)

もぐらさん 「2016年空見の日
りんさん 「桃色ノ空
はるさん 「空見の日
3月17日に書いたこの掌編小説が偶然空に関する物だったので、急きょ乗っかっています。
上の写真は今日、3月25日のわが町の空です。
青空も大きい代わりに雲も大きなものがたくさん浮かんでいます。
写真は爽やかな感じですが、実際は青空と雲がせめぎ合っているようなダイナミックな空です。




屋根裏部屋

a0152009_17532959.jpg

ぼくの部屋は屋根裏部屋だ。
ベッドの真上に天窓が見える。
ぼくはその天窓のガラスを通して青空を見た記憶がなかった。
そう、昼間はただ白っぽかったり灰色だったりするだけで夜には真っ暗になる。
いつも色彩のない空を見ているだけだ。
そしていつからかずっと雨が降り続いている。
天窓のガラスの上を毎日雨が流れていくのを見ている。
ガラスが分厚いからだろうか、雨の音はかすかにしか聞こえない。
時には弱く、時には激しく雨が降り、降り続ける。
そんなモノクロの窓に一度だけ美しい色彩を見た。
赤く紅葉したカエデの葉っぱがくっついたのだ。
ベッドに寝転がって雨の流れるのを見ていたぼくは、はっとした。
まるで温かい炎ででもあるかのようなオレンジ色の葉だった。
それを見てぼくはその温かさを自分の中に一瞬感じた。
そう、そのカエデの葉はすぐに雨に流されて見えなくなってしまったのだ。
それでぼくは気がついた。
部屋は決して寒くはなかったけれど、心が冷え切ってしまっていたんだと。

雨はそれからもずっと降り続いていた。
あの時から天窓には一度も鮮やかな色を見ることはなかった。

ある日ぼくはガラスの上を雨が流れていないことに気がついた。
天窓の外は何やら薄青く、明るくなったり暗くなったりをくりかえしているのだ。
そしてそこを小さな影が横切った。
鮮やかな青い小さないくつもの影が。
魚だった。
小さな魚の群れだった。
そうなんだ。
雨はそんなにも長い間降り続き、今も降り続いているのだ。



おわり



ランキング参加してます。
クリックであなたに幸運が(笑)
    ↓
にほんブログ村 小説ブログ 掌編小説へ
にほんブログ村
[PR]
by marinegumi | 2016-03-19 17:54 | 掌編小説(新作) | Comments(2)

一枚の葉っぱ (3枚)

a0152009_025492.jpg

気がつくとぼくは一枚の葉っぱでした。
大きな木の枝に頼りなくくっついている葉っぱだったのです。
もう体はだいぶ紅葉して来ているようです。
あちこち虫に食われてもいるのです。
ぼくは、ぼくたちは大きな木の小さなたくさんの葉っぱだったようです。
ぼくの意識が目覚めた時には、ほかにもまだ5~6枚の兄弟が残っていました。
でも、それから数日で、その兄弟たちはみんな旅立ちました。
木から離れ、地面に落ち、車のタイヤや人の足に踏まれ、木枯らしにもてあそばれ、やがて粉々になってしまいました。
そして最後には土に還ってしまうのですね。
今はもうこの木に残っているのはぼくだけになりました。
ぼくもきっと兄弟たちと同じ運命をたどるのでしょう。
短い命でした。
一つもいいことのない一生でした。
一つも意味を見いだせない一生でした。
なにも成しとげられずに終わってしまうなんて。
そ、そんなのいやだ~!

あれから数か月が過ぎました。
ぼくはまだ生きているではありませんか。
なんと、ぼくは壁に描かれた枯葉の絵だったのです。
大きな木のそばのレンガの壁に、あたかもその木の最後の一葉のように描かれた絵だったのです。
誰が描いてくれたのかは分かりませんが、ぼくの意識は、ぼくが描かれたときに目覚めたのでしょう。
そうなんです。
ぼくが兄弟たちと一緒に芽生え、一緒に成長した記憶が全然なかったのもそのせいだったのです。
ふう。
なんとか命をながらえたようです。
秋がすぎ、今は夏。
大きな木はまたたくさんの緑の葉をつけています。
ぼくの兄弟ではなかったたくさんの葉っぱたちに、今では何となく親近感を覚えます。
お前たちの命はせいぜい半年なんだよと教えてやりたくなります。
今のうちに生きている喜びをかみしめておくんだぞと。

ぼくは今、虫食いの紅葉の姿のままで、毎日強い日差しにさらされています。
ときおり強い雨にたたかれます。
そしてある日、なんだか自分の体の色が薄くなってきているのに気がつきました。
あと数年もすれば太陽の光や風雨にさらされて、だんだん色あせて行くのでしょう。
そしていつかは消えてしまうのですね。
そ、そんなのいやだ~!




おわり




これはUSBメモリに埋もれていた作品です。
書きかけのまま放置していたものです。
書き直しているうちにいろいろ矛盾が出て来て、それをことごとく修正して出来上がりました。

ランキング参加してます。
クリックであなたに幸運が(笑)
    ↓
にほんブログ村 小説ブログ 掌編小説へ
にほんブログ村
[PR]
by marinegumi | 2016-03-16 00:28 | 掌編小説(新作) | Comments(2)

Web光文社文庫

a0152009_10512443.jpg

Web光文社文庫「SS(ショートショート)スタジアム」で僕の作品を掲載していただいています。
昨日、3月11日に更新されました。
また覗いてみてください。

こっちの方をがんばっているせいで、ブログの更新が滞ると言う事もないはずです。
ツイッター小説以外の、長いめの小説を書くと言う事が日常になってきた感じですね。

ランキング参加してます。
クリックであなたに幸運が(笑)
    ↓
にほんブログ村 小説ブログ 掌編小説へ
にほんブログ村
[PR]
by marinegumi | 2016-03-12 10:33 | わたくし事 | Comments(4)