私は電話を待っていた (ツイッター小説) 1~3

その1
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私は電話を待っていた。
その時、私は携帯電話を忘れて出て来ていたし、近くにも電話は置いてなかった。
なのになぜか私は電話を待っていた。
突然に、遠くから大きな音が響いて来た。
その音と共に一つの明かりが近づいてくる‥

「あれ?誤植だよ。電車が電話になってる」
どこからかそんな声が聞こえた。



その2
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私は電話を待っていた。
待つ事を始めてからすでに三日間が過ぎていた。
私はその間一睡もせずにただ待ち続けていた。
何度も睡魔が襲ってきたものの私はそれを退け待ち続けた。
そして遂に睡魔に負けて一瞬眠ってしまったのだ。

そうなのだ、きっとその一瞬の間にベルが鳴り、再び沈黙したに違いなかった。



その3
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私は電話を待っていた。
そう、たぶんあなたも待っていたのだと思う。
私からの電話を。
お互いが意地を張って「電話をかけた方が負け」みたいな気持でいたのかもしれない。
あれから何十年も過ぎて、そしてふと気が付いた。
私はあなたに電話番号を間違って教えてしまったのかもしれないと。

「好きでした」




「私は電話を待っていた」で始まる「ついのべ」(ツイッター小説)の第一弾です。
と言いながら、第三弾までアップしています(笑)
三本一組でアップして行くスタイルでやってみようかなと言う感じです。
こう言う同じ書き出しで始まるショートショートの傑作としては星新一さんの「ノックの音が‥」と言うのがありましたね。
すべての書き出しが「ノックの音がした」で始まると言う趣向です。
それにならって、どこまで続くかやってみようと言う事です。

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Commented by haru123fu at 2011-04-06 08:43
ツイッターで先読みして、ブログでもう一度同じ文章でも、
ブログになると受け取る感じが変わりますね。

一粒で二度美味しい。。。うんっ?どっかのキャッチコピー?
でもまさにそんな感じです。パチパチパチ(拍手)
Commented by marinegumi at 2011-04-06 16:59
haruさんおはようございます。
ツイッター小説はツイッターにリアルタイムで考えながら書きます。
っていうか、その場で考えます。
だから文章的におかしい所、整理したいところが時々あるんですね。
ブログではそこら辺を直しています。
その1は結構直していますよ。
直す段階で文字数がオーバーしてもいいかなと思っていたんですが、やっぱりツイッター小説なんだから、ぴったり140文字にこだわっていますよ、
多くも少なくもありません。
by marinegumi | 2011-04-06 01:15 | ツィッター小説 | Comments(2)