私は電話を待っていた (ツイッター小説) 16~18

その16
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私は電話を待っていた。
その時、私にはこれからかかってくる電話が、どう言う内容なのかが解っていた。
予感ではなく、それは確信だった。
やがて何もなかったテーブル上に電話器が現れ、ベルが鳴った。
それは私の声でこう言ったのだ。

「おめでとう!君は初めてのタイムマシンの開発者になったんだよ!」




その17
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私は電話を待っていた。
あまりに遠い所にいるあなたからの連絡を。
時が来て私はその声の懐かしさに何も言えずただ泣きながら聞いているばかりだった。
それはもう何か月も前のあなたの声。
そして、私からの声は光速を超えてしまったあなたの宇宙船には永遠に届かないのだと言う事実がとても悲しかった。





その18
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私は電話を待っていた。
車で一人高速を走り山道を抜け、一面の大草原にやって来て空を見上げた。
携帯が鳴った。
「そんな馬鹿な事があるわけないだろ?帰って来いよ」と声は言った。
その時、上空に黒電話型UFOが現れた。

あわてて携帯を切り、ビデオカメラに切り替えている間にそれは飛び去ったのだ。




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Commented by ヴァッキーノ at 2011-04-11 07:11 x
もう、とういうか、あっという間にこんなについのべやってたんですね。
ツイッターで読んでると、その時どきで、なめった瞬間、綿菓子みたいにフワフワと消えてしまうので、今何回目?
なんて考えないんですけど、こうやって並べると、今度は、綿菓子じゃなくて、玩具付き菓子みたいに整然とプラスチックケースに入ってる感じがして、おもむきが違ってきますね。
こうなったら、100個コンプリートってことで、いっちゃいましょう!
Commented by marinegumi at 2011-04-11 22:21
ヴァッキーノさんこんばんは。

>綿菓子じゃなくて、玩具付き菓子みたいに整然とプラスチックケースに入ってる感じ

なんと言う巧い表現なんでしょう、ヴァッキーノさんたら。
このコメント、なんだか言葉が輝いている感じがしました。
そうだ。
ヴァッキーノさんのあの作品が忘れられないです。
フィンランドが舞台のやつ。
あれはほんと宝石みたいな素敵な作品でしたよ。

ただいま、32個だから100は行けるかな?
私は電話を待っていた。に飽きなければですけど。
by marinegumi | 2011-04-11 00:29 | ツィッター小説 | Comments(2)