扉が開いた (ツイッター小説) 25~27
扉が開いた。
私は振り返らず机に向かっている。
またお母さんが私を驚かそうとして、そ~っと入って来たんだ。
気がつかない振りをして「わっ!」と言われても全然驚いてやるもんか。
ほら、今ちょっと床がミシッと鳴ったよ。
その時、窓の外に買い物帰りのお母さんが見えた。
私は動けず何も出来なかった。
その26
扉が開いた。
博士はタイムマシンから出ようとした時、体が半分出たまま自動扉が閉じ始め、それに挟まれてしまった。
タイムマシンが元の時代に帰るためのエネルギーが必要最小限になると同時に、自動帰還のプログラムが起動するように作られていたためだった。
帰って来たのは体が半分老人の博士だった。
その27
扉が開いた。
そこには死んだはずの兄が立っていた。
彼は雨にぬれて歩いて来たようで、体中すっかりずぶぬれで足元は泥だらけだった。
「お兄さん?お兄さんよね!」
美加に近づくと、彼はその首に両手をかけた。
じわじわと力を込めて行く。
洗濯機の扉が開き、美加の空想は中断した。
「さ、干さなくちゃ」
「その26」は合成アンド修正した画像が怖すぎたので画質を落としたり、コントラストを落としたり色を着けたりして怖さを軽減しようとしましたが、まだまだ怖いですね。
完全にオチをばらしていますし。
別の画像に差し替えるかもしれません(差し替えました。ぐっと暗くしましたよ)
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by marinegumi | 2011-06-01 00:22 | ツィッター小説 | Comments(8)
この扉の向こうに助けを待つ海野さんがいるはず。
でも、どれか一つを選ばなければならない。
間違った扉を開くと、スイッチが作動し大爆発が起こり全てが消滅する。
私は迷った。海野さんを助け出す扉を開く事が出来るのか?
チャンスはたったの1回。これはカケだった。
しかもカケるものは海野さんと私の命だ!
昔、親からうるさく言われていた事を思い出した。
「カケごとだけはするな!」と
しかたがなく、私は小さな声でつぶやいた。
「さ・よ・な・ら」 さぁ!帰ってビールでも呑むか。
その25~27
スミマセンです。この怖いお話の中から海野さんを
助け出す事ができませんでした。
だって~ぇ、私、怖いも~。 Σ(゚д゚lll)アブナッ !
大人の男性が洗濯機に入るのかな? あ、バラバラにすればいいのかな? ん? 首を絞めたんだよな...想像力を喚起し、不思議な味わいがあってよいと思います。
あなたに見捨てられた海野久実です(笑)
まあ、一か八かの命にかかわる賭けですからしょうがないですよね。
その事はもういいのです。
仕方のない事だったと理解しています。
ただ…
帰って、ビール飲むんじゃねーよ。
そうですねー
たまたま怖いお話がそろってしまいました。
その27はですね、家庭の主婦の美加が、洗濯が終わるのを待っている間に妄想したサスペンスドラマなんですよね。
他の2本が救いのないお話なので、これはちょっとほっとする感じでいいのではないでしょうか?
まあ、そんなことは考えずに書いた順番に載せていますので、たまたまそういう並びになったんですけれど。
「ぎゃー助けてー!」
私はお母さんに聞こえるよう、思いっきり叫んだ。
「ごめん、そんなに驚かすつもりじゃなかったんだ」
お父さんだった。
その26
扉が開いた。
博士がタイムマシンから恐る恐る顔を出したとき、扉が閉まった。
・
・
・
現代に戻ってからの博士のあだ名はゼツリンじーさんだった。顔は老人だが、腰から下は…
ちょっと怖さを薄めてみました。
25はほんとに怖いですね。
その25
「もう!お父さんたらひどいよ」
「ごめんごめん」
そう言いながら頭を掻くお父さんの後ろに人影が見えた。
私の声を聞いてあわててお母さんが家に入ってきた時には、お父さんは床に倒れていた。
お母さんは、手にナイフを持った男を見て身を固くした。
どんでん返しに次ぐどんでん返し。
その26
そうかー、博士はそういう風に体を挟まれたんですね。
僕のイメージでは縦に半分なんですよね。
でも、横に半分の方が面白かったですね。