扉が開いた (ツイッター小説) 46~48

その46
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扉が開いた。
赤信号を見た時、そんな気がした。
それまで私は免許を取って車を運転し始めてから一度も赤信号に引っかかった事がなかった。
初めはラッキーと思っていたが、あまりの不思議さに次第に怖くなり、最近では車に乗る事自体が憂鬱だった。

幸運をこんな事で使い果たす気がして来ていた所だった。




その47
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扉が開いた。
愛犬のビビがノブを回して開け、散歩の催促に来た。
ぴったりいつもの時間だ。
賢い犬だった。
重い玄関扉以外は自分で開けられた。

散歩中にビビに向かって私は言った。
「お前そんなに賢いんだから将来の夢とか、やりたい事はないのか?」
ビビは振り返り
「今が一番楽なのさ」そんな顔をした。




その48
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扉が開いた。
光って不思議だ。
閉じた目蓋が少し明るくなると、扉が開いたと判る。
テレビだってそう。
画面には光しか映っていないのに、そこにはドラマがある。

目の前が明るくなる。
扉が開いた?誰かが入って来た?
そこは扉のない庭先。

僅かに光を感じるだけの盲目の少女の前から恋人が去ったのだった。





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Commented by ヴァッキーノ at 2011-06-28 22:35 x
扉が開いた?
って、疑問形になるところが
テクニックだなあと思いました。
これだけ書いてて、マンネリ感がないのは
やっぱ、テクニックですよねえ。
二番目のは、まるもみたいでした。
Commented by marinegumi at 2011-07-06 11:18
ヴァッキーノさんこんばんは。
テクニックというか、苦し紛れと言うか。
まるもは見てなかったんですよね。
特番で、犬がしゃべるんだと初めて知りました。
by marinegumi | 2011-06-28 01:07 | ツィッター小説 | Comments(2)